202012/28
2020年の年末です。
こんにちは。
冬晴れの東京日金本社。
年末の雰囲気が無い年の瀬です。
クリスマスからのお正月は何歳になっても気分がウキウキする時期ですが、今年は全くウキウキしない ^^;
何とも変な感覚。
今年の正月にこんな年末を迎えるとは想像すらしていなかったですよね。
何があるか分からない現実を地で行ったような本年も暮れようとしています。
皆様、お疲れ様でした ^^;
コロナのために急落した銅相場でしたが、年末まで上がりっぱなしの状況でした。
来る新年においても堅調に推移するのかは判断の分かれるところですよね。
この年の瀬に思っていることを少し書いてみたいと思います。
まずは、相場が戻ったことで在庫の損が無くなったことはハッピーでした ^^;
国内メーカーの状況は総じて良くはありませんが、評価損が無くなったことは安心材料になります。
さて、これまでの相場上昇が妥当かどうかを検討してみると・・・。
コロナでロックダウンに向かう世界と逆行するかのように最初の流行地とされる中国においてはウィルスの封じ込めに成功したとのニュース。
さらに景気の落ち込む世界を尻目に経済を急回復させ、大量の原料を仕入れる中国に資源相場は上昇局面に向かいました。
もともと世界需要の半分以上を占めると言われる中国の銅需要ですので、相場への影響は大きなものになりました。
また、コロナが時間軸を早めたと思われる脱炭素社会への加速が相次いで世界各国から発表されました。
達成期限を設け、脱炭素社会を実現するためには自動車の電動化、水素燃料化。
さらに火力発電から再生可能エネルギーへのシフトを加速させることが求められます。
この内容は全て電気をエネルギーの中心に据えるとのお話しなのですが、導電させるためには銅が必要と言うことになります。
今までよりも銅の使用量が増えることになる。
じゃあ、銅の生産はどうなっているの??
これまた、銅鉱石の深度化と環境対策によりコスト増加が続いています。
連想ゲームをすれば、銅相場の上昇が正当化される状況です。
ここにコロナによる景気対策として金融緩和された金余りの世界。
当然のように投資対象として銅に投機資金が流入する事は安易に想像出来ます。
金余りの世界ではインフレが怖いですので、インフレヘッジとしての側面も否めません。
今のところ、銅相場を下落させる要因が見当たらないのです。
コロナで自粛しなければならない世界において、金融相場、商品相場は異質な雰囲気を醸しています。
来年においても資源価格が下落局面になることは考えにくい。
適度な価格帯で行くことを望んでいますが、荒い値動きの1年になりそうです ^^;
銅相場の話はこのくらいにして、年末のご挨拶を。
本年も皆さまのお陰で、なんとか年末を迎えることが出来そうです。
こんな事が起きるんだとアタフタしているウチに年末になってしまった ^^;
今年の日金は、お役に立ちましたか?
毎年、反省が頭に浮かぶ年末です ^^;
来る新年は、さらにお役に立てるように努力していきます。
こんな状況ではありますが、素晴らしい新年になりますように。
皆さんにとっても穏やかな新年でありますように。
本年もどうもありがとうございました。
あっ、日金は明日まで営業しています。
よろしくお願いします。