202203/15
この先を考えると・・・^^;
おはようございます。
寒かった今年の冬も急に終わりを告げ、春めいてきた東京日金本社です。
公園の梅も満開となっています。
白、赤、淡い色合いの花が綺麗です。
色の無い季節から、華やいでくる日本の季節は素敵ですね。
気持ちも体も緩む時期なのですが、世界の情勢は深刻です ^^;
ロシアがウクライナに侵攻して、この先はどうなるのか?
この戦争が穏やかな終わりを迎えるわけが無く、人々の悲しみと恨み、憎しみが代々にわたって残る。
今の世界が、第二次世界大戦後、最も危険な状況になりつつあることが不安です。
西側、東側と言われますが、お互いの国家の考え方が違うのは、言語が違うことと同じなのかも知れません。
国民は皆穏やかに暮らしたいと望んでいるはずですが、大義名分や正義、誇りという名の下
で戦争が正当化される。
どの世の争いでも、人々を駆り立てる理屈が存在しています。
ですが、結果はいつも一般の国民が苦しむことになる。
核戦争が現実化する危機が迫っていると報道されています。
唯一の被爆国である日本は非核三原則を守り続けていますが、このような暴力的な侵攻には無力と言わざるを得ないです。
この議論は、今回の戦争で考えさせられます。
果たして、どうするべきなのか?
さて、ニッケル相場の急騰は今回の侵攻の影響です。
ロシアとフィリピンで世界のニッケル地金生産量の半分以上を占めていたと思いますので、今回の侵攻による世界各国からの経済制裁は、ニッケル地金の不足が連想されます。
私たちの生活でニッケルが使われているのは、主にステンレスと言われる金属ですが、ステンレス需要は頭打ちとなっているようです。
その代わり、電気自動車などに使うバッテリーの陰極に使われるとのことで、今後の需要増大が予想されています。
在庫量もそれほど多く無いLME市場において、先週は3日で4倍になるという急騰を演じ、現在は取引停止の異常事態になっています。
この急騰には他にも理由があるのですが・・・。
本来、リスクを回避するために作られた先物市場での急騰劇に、市場の機能不全を感じました。
何もかもが壊れています ^^;
この先、どうなるのだろう?
また、ロシアは原油産出国でもあり、日量1100万バレル産出しています。
これは世界需要の約10%に相当します。
もし、ロシア産原油の取引が経済制裁で輸入禁止となれば、その不足分を他国で補うことになる。
直ぐに増産出来るわけでもなく、原油需要が逼迫するとの予想で原油価格が急騰。
日本のガソリン、軽油が高くなっていますよねえ ^^;
これから先を考えると、物価が上昇していき景気が減速する、スタグフレーションが心配されています。
私も初めて聞いた言葉ですが、景気が良くて物価が上がるのはインフレーション。
景気が悪いのに物価が上昇するのは、スタグフレーションというのだそうです。
給料が増えないのに物価が高くなるのは最悪ですよねー (T-T)
3月より、アメリカFRBが利上げを開始する事が決まっています。
物価上昇を抑制するためにも金利を上げなきゃならないのですが、戦争が早く終結する事が景気を維持する条件になりそう。
何とも悲しい事実です。
資源の無い日本において、リサイクルはとても重要です。
この先は、益々大事な仕事になっていくことと思います。
地球の環境を守る年になると思っていましたが、争いごとは絶えない。
今、何が出来るでしょうか。
ただ、願うばかりでは無力を感じます。
それでも、早く穏やかな日が戻りますように。
ではっ。