日金ブログWEBLOG

202209/15

金利を上げる世界

こんにちは。

一時の酷暑から比べれば涼しく感じる東京本社です。

それにしても厳しい暑さでしたね ^^;

台風の影響で西日本では、厳しい残暑になっているらしいです。

今年は梅雨も早々に明けてしまったので長い夏になりました。

体調など崩していませんか?

夏の疲れが出る頃ですので自分を労ってあげましょうね。

 

さて、自分を労りたい気持ちを吹き飛ばすような相場展開が続いています。

激しい相場です。

コロナ禍において金融緩和を続けてきた各国ですが、物価の上昇を抑えるために金融引き締めに舵をきることになりました。

市場にジャブジャブ供給した資金を引き揚げるのですから、おとなしい相場展開は期待出来ませんよね。

毎日のように、ジェットコースターに乗っているような展開に目が回りそう ^^;

状況を整理しておきましょう。

アメリカ、EU、日本、中国に分けて考えてみます。

アメリカはインフレ圧力が強いので、金利上げと買い上げた資産を市場に放出して資金を回収しています。

市中のお金の量を減らすことで景気の過熱を抑制し物価を抑える事を目指しています。

多少の景気悪化も顧みず、物価抑制を最優先との判断のようです。

EUも金利上げを行い物価の抑制を目指していますが、問題なのはロシアのウクライナ侵攻が天然ガスの価格を上昇させている事です。

コロナ禍とは無関係の物価上昇ですので、ロシアの資源に頼ってきたEU諸国はエネルギー価格の上昇により景気減速は確定したように思われます。

日本は、相変わらず金融緩和を継続と表明。

コロナ禍において、さらに金融緩和しましたが、物価上昇圧力が最も低い国となっています。

30年に及ぶデフレによって、国民の価格上昇アレルギーが半端無い。

企業は、ギリギリまでコストカットして我慢するスタイルです。

よって、社員さんの給料もコストダウンの対象となり、国民は節約に励む事になり物価は上がらないという構図が続いています。

中国は銅相場に最も影響力を持っています。

現在の中国の景気は減速していると思われます。

ゼロコロナ政策と不動産市況の低迷が原因です。

コロナ政策は変更するつもりは無いようですし、習近平さんの三期目を目指す10月の総会で何が語られるのか。

景気に深刻な問題は不動産市況でしょう。

地方政府は、不動産開発会社に定期借地権を売却する事で利益を上げ、開発会社はマンションを建設し人民に売ることで利益を上げて次の開発の資金を得る。

これが繰り返され開発が進みましたが、不動産の高騰を抑えるための引き締め政策により不動産開発会社の資金繰りが悪化したのがそもそもの原因。

日本では考えられませんが、中国ではマンションの完成前からローン支払いが始まっておりその資金が開発会社の資金繰りに組まれているようです。

よって、資金繰りの悪化により建設が滞る様なことが多発してしまい人民がローンの支払いを拒否しているとのニュースもあります。

建設が進まないマンションのローンを払わないのは当然といえば当然なのですが・・・。

中国のGDPのおおよそ三割が不動産開発と言われていますので、この問題は解決しなければ大きな危機になりかねませんよね ^^;

どうなるのでしょう??

インフレは管理できないと昔からいわれていますが、景気を悪化させることで需要を減らし物価を強制的に下げるのが金融引き締めの目的と考えるなら、金利が上がる世界において物価は下がっていくと予想するのが筋の様な気がしています ^^;

本音は下がって欲しくないけど・・・。

 

今週末はシルバーウィークと言うらしい。

金、銀と来たら、次はカッパーウィークが出来るかしら??

この荒っぽい相場でお疲れですので、少しお休みが欲しいです。

でも、日本が祝日でも世界の相場は動いているんですよね ^^;

悩ましい日々が続きそうです。

ではっ。