日金ブログWEBLOG

201712/29

2017年の終わりに ^^

おはようございます。
本日は日金の年内最終営業日です。
昨日が仕事納めの人が多かったと思いますが、毎年の事ながら少し長めに営業日を取ります。
年内の片付けで発生するスクラップを年内のうちに売却したいと思う人が多いと思いますのでこのような設定にしています。
日金はかれこれ70年以上の社歴になりますが、その昔は大晦日の夜まで仕事をしていたそうです。
昭和という時代は高度経済成長期で仕事も多かったのでしょうが、機械化は進んでいなかったと思います。
人海戦術で仕事をこなしていたと聞いています。
現在と比較すると人件費は安いのに金属価格は今と変わらないほどの価値がありました。
金属スクラップリサイクル業は、経済発展と人件費の高騰により生産消費される場所が大きく変わります。
現在、金属リサイクルの世界の中心となっているのは中国です。
以前、戦後の復興期を迎えた日本が世界の中心的存在だった時代もありました。
子供の頃は、ビンをお店に持っていくと5円くらい貰えた記憶があります。
それは資源不足の時代において、自然とリサイクルの気持ちを植え付ける事象だったと思います。
現代の日本では、金属リサイクルは活発に行われていますが、一般の人たちにとってリサイクルは身近に感じられる存在なのでしょうか?
経済発展は巡航速度に落ち着き、人件費も巡航速度??までは上昇したのか・・・^^;
これから大きく需要が伸びるわけでもなく、高齢化社会が叫ばれる世の中でどのように金属リサイクルをしていくのか考える時期に来ています。
今の日本は、資源が必要なのですが、それ以上に廃棄される金属も多くなっています。
需要よりも供給が多い世の中ですので、リサイクルが国内循環につながる時代ではないのかも知れません。
先に申しましたが、消費地は経済発展が目覚ましく人件費の安い地域となります。
中国が世界の銅需要の半分を使用すると言われていますので、世界の金属原料の半分は中国に向かうことになります。
しかし、今まではこの構図が正解でしたが、来年は変化の大きい一年になると思います。
昔の日本もそうでしたが、中国も公害問題の解決に動かざるを得ない状況になっています。
経済発展には大量の資源が必要になりますが、発展途上にある国家においては技術的な成熟が遅れて公害を発生させてしまうのは歴史上でも明らかです。
私たちが子供の頃のドブ川の様だった多摩川、目がしょぼしょぼした光化学スモック。
皆さんも記憶があると思います。
経済発展が資源需要を作りますが、公害により環境規制に舵を切る。
これを乗り越えて、中国は成熟した国家になっていくのでしょう。
その道には紆余曲折があると思いますが、資源相場はそのたびに右往左往させられるのでしょうね ^^;
大きな変化の年になると思いますので、気を引き締めて行きましょう。

さて、今年一年間大変お世話になりました。
今日の仕事を無事に終えれば、2017年大きな事故も無く過ごすことが出来ます。
金属リサイクル業は事故の危険性もある職業です。
常日頃からの自己管理と注意力を研ぎ澄ます努力が必要ですし、社会に貢献できる仕事だと思いますがキツイ時もある。
毎日の注意の積み重ねと改善で事故無く過ごすことが出来たことが立派だと自負しております。
お客さんにおかれては、今年の日金はちゃんとやっていましたか?
私たちが出来る事は毎年少しずつ変化していくと思いますが、相手を思いやり、仲間を思いやり気持ちは変わらない。
その結果として、今日の最終日を終えられたら最高にうれしい ^^

当たり前の事が当たり前にできるようになりたい。
来る新年には、さらにパワーアップして皆さんを元気にするような金属リサイクル屋になれるように努力します。

本年も大変お世話になりました。
来年も日金をよろしくお願いします。
皆さまが良き新年を迎えられますように。
ではっ。