201809/15
リーマンショックから10年
おはようございます。
雨の土曜日ですが、営業中の日金東京本社です。
酷暑とも言える過酷な夏が終わりを告げ、涼しい秋風と同時に雨が降り続いています。
雨も嫌いですが、あの暑さに比べたら雨の方がましですよね?
強力台風や地震などの天災が相次ぎ、被害に遭われた方たちにお見舞い申し上げます。
今年の夏は、温暖化が進行しているのか、各地で記録的な高温を記録しました。
観測史上最高の気温が多くの地域で観測されました。
暑いにもほどがありますよね ^^;
自分の予想以上に暑さによるダメージを受けていますので、しばらくは静養が必要かも知れませんよ(笑)
食欲の秋、運動の秋などと申しますが、酷暑にも負けなかった自分の食欲には感心しきりであります ^^;
寒い季節への蓄えは万全のブログ担当です ^^
さて、今から10年前の9月15日未明にアメリカ大手証券会社リーマンブラザーズが破綻しました。
当時はそのことがどれほど大きなショックを引き起こすのか想像も出来ませんでした。
金融不安が起こり、世界経済が一気に収縮に向かい経済活動は麻痺状態に陥りました。
当然ながら、資源相場も大暴落になりました。
銅相場は、8000ドル以上の価格から3000ドル以下まで下落、実に三分の一の価値になりました。
世の中の仕事がすべて停止してしまい、日金でもやることが無くなり毎日キャッチボールをして過ごしていましたよ ^^;
2000年あたりから始まった資源バブルで浮かれていた金属スクラップ業界も自社の生き残りをかけて対策を考えなければならなくなりました。
天国から地獄を味わった人がほとんどだったと思います。
ホントに恐ろしい出来事でした。
あれから10年経ち、今の世の中は比較的落ち着いているように見えます。
ですが、危機は姿形を変えて、おおよそ10年周期でやってくると言われています。
十分に注意しているようでも、人間の欲望が危機意識を低下させる部分から綻びを生むのかも知れない。
過去の記憶と忘れ去らずに、今の状況を判断していきましょう。
だって、あんなにツライ経験をしたのですから、次にまた食らわないように経験を活かしましょう。
まさに温故知新。
その気持ちで状況を確認してみます。
米中貿易戦争が深刻になっています。
アメリカファーストを掲げるトランプ大統領の攻撃は止まる気配が無い。
経済の状態が良いアメリカですので、さらに強気になっている。
世界一位の経済大国に言われたら、従うしかない国も多いですよね。
この結果が良いものをもたらすとは到底思えませんが、アメリカ国内の支持率は極めて高い。
生活に不満を持つ国民の支持がトランプに向かっている。
1パーセントの富裕層と言われる人間に対する不満を解消する手段として、トランプ大統領の支持をしているように思う。
もともと、自由で平等の国と言われていますが、賃金では一部の人間に集中している事が不満要因になっている。
格差社会と言われるほど貧困層との生活格差が生まれています。
人間の欲求が負の力を得ると戦争が起きます。
今の世界は平和に向かっていると思えないのは私だけではないと思います。
中間選挙を通過すれば落ち着くと予想する専門家は多いですが、そう簡単にはいかないと思う。
この混沌とした世界はリーマンショックからの金融緩和策にも要因がある。
格差を生じさせたのも金余りが影響しています。
これから混沌とした世界が始まるのではと不安になるブログ担当です。
10年前の危機を繰り返さないように注意深くニュースに目を光らせて行きましょうね。
前置きが長くなりましたが、銅相場はこんな状況下ですので6000ドルを超えて大きく上昇することは無さそうだと考えています。
トランプ大統領の対中政策がさらに強力なものになれば、一層の下落の可能性も否定できません ^^;
注意を怠らず、お仕事頑張りましょう。
悪い事は違う姿でやってきます。
しかも、分かり難い姿をしている可能性が高い。
10年前は全く危機意識が無かったなあと反省しています。
今が危機というわけではありませんが、10年という節目に心の紐を絞めなおしておきましょうね。
ではっ。