日金ブログWEBLOG

201701/06

あけましておめでとうございます。

冬休みの間、ずっと穏やかな天気が続いていた東京日金本社。
仕事始めの本日はちょっと寒いけど良い天気です。
冬休みをユックリと過ごされて、良い新年を迎えていることと思います。
本年もどうぞ日金をよろしくお願いします。
さて、新年にあたり今年の相場予想から、心配事までいろいろと書き留めておこうと考えています。
昨年はホントに想定外の事が沢山ありました。
去年は年初からリスクオフの雰囲気が市場を覆っており、正月から相場は下げ基調を示していました。
私たち原料業界においては、年末に仕入れた商品を売る前に値下がりしてしまいましたよ ^^;
その後も厳しい状況が続き、3月には中国株式が急落し中国経済の減速懸念が台頭、さらなる非鉄金属相場の下落を招きました。
そして、6月にはイギリス国民投票にてEU離脱を選択。
今振り返れば、この時が相場の底値を打ったと思われる。
その時は分からなかったけど・・・ ^^;
その後はダラダラと底値を固める相場展開が秋まで続きましたね。
11月になるとトランプさんが次期アメリカ大統領に当選し、34年ぶりとなる相場急騰と大幅な円安ドル高が始まりました。
期待先行相場ですから、すぐに息切れするだろうと考えておりましたが、これまた想定外に上昇基調が続きました。
2017年の新年を迎えた今日現在、銅建値は68万円となっています。
建値72万円が高値になっていますので、現在の水準は4万円マイナスですが、相場は急には止まれないと考えれば、この水準が妥当な相場であり大統領就任まで続くのかも知れません。
注目点は次期アメリカ大統領の一挙手一投足。
インフラ投資による資源消費予測とアメリカファーストの考え方によるドル高が、日本国内の銅相場の上昇という恩恵を与えます。
1月20日の大統領就任後は議会と調和を取り、選挙公約を実行できるのかが問われます。
就任後からは波乱相場のスタートとなりそうですので、今からしっかりと想定してみようと思いますが、多分どんなに考えても外すのでしょう(笑)
次の心配事は、欧州の政治リスク。
難民政策で温度差が生じ、保護主義を掲げる急進左派が躍進しそうで心配。
各国で起こされるテロもこの議論に拍車をかけています。
EUの理念である人と金の行き来の自由は経済の発展にはプラスですが、一方では格差を拡大させてしまうという問題があります。
格差に対する不満も蓄積されていますので、難民受け入れによるテロの不安と合わさってEU離脱派が優勢な状況です。
国際テロ組織が、ヨーロッパの分裂を狙いさらにテロを起こす。
悪循環なのです。
今年の欧州リスクには要注意ですね。
4月からは選挙が始まりますので、その動向には気をつけましょう。
さらに心配なのが、中国経済の先行きです。
国内のインフラ投資により景気の下支えが効いて、持ち直してきたかのように見える。
株式投資の過熱を冷やせば、その金が住宅に流れ込み異常な上昇を続けています。
価格帯を見てもバブルであるのは明らかです。
対応には要注目。
不動産価格の上昇を極端な規制で押さえつけると、経済の成長率を下げる事に直結します。
成長率をキープしたい当局側は規制が後手にまわっているように思います。
中国は景気のソフトランディングを目指していますので、難しいかじ取りになりそうです。

経済界では、とにもかくにもトランプ次第とのお話。
不確実性の世の中で、予想できないことが起こりそうで怖いですね ^^;
どう考えても大人しい相場になりそうもありません。

今年の目標も『当たり前の事を当たり前にやる』
このことだけは常に考えて行動しようと思います。
皆様にとって便利な金属スクラップ屋と思って頂けるように本年も努力していきます。
世の中が大きく動きそうな2017年です。
素晴らしい年にするように、一緒に頑張っていきましょう。
あらためて、よろしくお願いします。