201509/02
幻想と現実
皆さん、おはようございます。
昨日も雨、今日も雨・・・。
最近、お日様を見ませんね ^^;
暑い暑いと猛暑に息も絶え絶えのあの頃が懐かしくも感じる今日この頃の涼しさ。
秋が来たのですね^^
日本の気候は四季がありますが、とても珍しいらしい。
日本人なら、季節に感じ入るような心の豊かさが欲しいものです。
とは言っても、日金ブログ担当は8月はなんだか予定が目白押しになってしまい、なんか疲れた ^^;
もう少し余裕を持って予定を組まなければいけませんね。
せっかちな日金ブログ担当は、隙間に予定を押し込む癖があり、いつもドタバタしている。
そんな悪癖は直していかなければいけませんね。
さて、相場の乱高下が激しくなっています。
いったい何が起こっているのでしょう?
原油価格が100ドルを超えていた時のことを覚えていますか?
リーマンショック前でしたが、原油はいずれ枯渇するというストーリーを現実のように受け入れてしまい、価格は永遠に上がり続けると考えた人も多かったのでは?
でも、実はこれは幻想でしたね ^^;
現在の価格は40ドル台、147ドルの高値から考えれば三分一以下です。
高騰する原油価格により、当時の技術では不採算であったアメリカのシェールガスが採算に乗るようになり技術開発が進みました。
今では、世界一の産油国となったアメリカ。
中東に偏っていた産油国がシェール革命により力関係が変化しました。
このシナリオは原油枯渇のストーリーには含まれていなかったはず。
これが現実なのですね。
ハイブリット車のモーターや高機能モーターに使われる希土類などのレアメタルも中国に資源が偏っていました。 それを国家戦略として中国が外交の武器にと目論んで輸出規制をかけました。
その影響で、レアメタル市場は急騰しました。
これも枯渇原料だから価格が下がることは無いと当時信じられていました。
ですが、高すぎる原料は代替原料の研究を後押ししました。
その研究により、大量に希土類を使用しなくても同じ性能を引き出す技術が発明されました。
結果は需要の減少をまねき、価格は下落に向かいました。
需要の減少は価格下落というのは商品相場ではセオリーですが、今も下げていますね。
ということは、これも幻想だったということでしょうか。
銅相場の話しをすれば、LME銅相場で1万ドルを付けたこともあり、将来的にはレアメタルのように希少金属になるなんて話もまことしやかに語られたこともあったんです(笑)
今は5100ドルあたりでの取引ですので、このストーリーも幻想と言えそうです。
幻想は反転すれば現実になると考えることも出来ますが、極端な予想ですから幻想なのですね。
果たして、今の下げは現実ですが、幻想ではないのだろうかと考えたらどうなりますか?
相場はポジティブになればなり過ぎますし、ネガティブになればまたなり過ぎる。
いわゆるオーバーシュートと言うやつですが、相場は急には止まれないということでしょう。
振り子のように反転するにはちょっと行き過ぎてから戻ってくると考えられる。
今の状態が振り子の行き過ぎた部分と想像すれば、戻りが近いとも考えられる。
今の市場は悲観的な考えに囚われています。
果たして、これがオーバーシュートなのかも分からないですが。
幻想と現実の境目は誰にも分かりませんが、極端な予想がヒントをくれるのかも知れませんね。
あまり悲観的にならず、ポジティブに頑張っていきましょう。
ではっ。