201410/14
円安?ドル高?銅相場は??
皆さん、こんにちは ^^
2週連続の台風上陸で大騒ぎでしたが、大きな被害もなく夏のような青空の広がる東京日金本社です。
南からやってきた台風が運んできた空気は夏の匂い?がする気がします ^^
全国的にも混乱は小さかったように思います。
最近は、災害慣れと言えば言葉が悪いですが、危機感の持ち方が変わってきているように思います。
例えば、突発的な噴火や地震などは別として、気象情報の発達している今日は、早め早めの避難を心がけているようです。 とても良いことですよね。
今年も広島県の災害のように想定を超えるような豪雨などが起こってしまいましたが、自主避難が定着してきたからこそ今回の台風被害は最小限に抑えられたのではないでしょうか?
避難して何もなければ良かったということですからね。
今後も異常気象が起こるでしょうから、となり近所同士で力を合わせて災害から身を守りましょう。
さて、最近の相場環境はと言えば・・・何でしょうねえ ^^;
分かりづらいというか分かりやすいと言うか・・・。
何とも歯切れの悪い言い回しになってしまいますが、判断に迷うところです。
為替相場の乱高下から考えてみましょう。
110円まで円安ドル高が進みましたが、アメリカ株安を機に円高ドル安へとリスクオフの動きが強まりました。 現在は、1ドル107円ちょうどくらいの動きです。
アメリカ金融の量的緩和策が終了し日本が金融緩和をすることで日米金利差が拡大するので円安ドル高になるとの材料が今回の為替相場のベースになっています。
ところが、景気の悪い欧州の資金が大量にアメリカ国債にシフトしているので、逆にアメリカ国債10年物の金利は下落傾向になっています。
金利差が拡大するって言ったのに・・・ということで今の状況はリスクオフ。
それにしても一気に3円もの為替変動は大きすぎますよね ^^;
でも、こんなに為替相場が動いているのに銅の国内相場は動きが無いですよね。
円安になればLME銅相場が下がるし、円高になればLME銅相場が上がる。
これによって相殺されて、結果として国内の銅相場は変わらない。
商品相場と金融相場に相関性があると考えるのが今回の相場ではないでしょうか?
考えてみれば、ドル建ての商品は為替のドル高によって商品相場で下落する。 金融相場の動きと商品の価値は別物と考えれば、そうなるのかも知れません。
話が分かりづらいのでテキトーな数字を当てはめてみます。
ザックリと現在の銅相場が7000ドルとして為替が1ドル100円とします。
銅の価格は7000ドル×100円=70万円です。
ところが、為替が1ドル110円に下落しますと・・・。
7000ドル×110円=77万円 になるかと思えば、相場は相殺することでその商品の価値を同レベルに抑え込む力が働きます。
円安ドル高ですので、外国においてもドル価格が上昇しているのですから、同等の価値になると考えるとドル建てであるLME銅相場はドル高に逆行すると考えられます。
現にいまの相場はそうなっていて、為替の円安がLME銅相場の反落で相殺されてきました。
為替相場に左右される相場ですので、銅相場にはあまり動きが無いとも言えます。
中国の貿易統計が予想外に良かったとのニュースがありましたが、不安定感は解消されていません。
アメリカだけの好景気が世界に波及するのか・・・^^; 日本と欧州は景気回復の道のりが険しそうですし・・・。
円安が経済にとって良いわけじゃないとの発言が最近多いですが、基本的には円安ドル高の流れは継続中と考えます。
銅相場は中国次第ですが、下値は限定的。 上値も限定的 ^^;
狭い範囲での動きで為替相場に右往左往しそうな雰囲気ですね。
以上、ハッキリとしない銅相場予測でした ^^
台風一過の青空はとても綺麗です。
これで天気が安定してくれて、一年中で最も過ごしやすい時期になると良いですね。
朝晩は気温が急に下がりますから皆さんも体調には気をつけてください。
ちょっと咳が出ている日金ブログ担当も体調には気を付けたいと思います。
ではっ。